苫小牧市議会の勢力図

今更ながら、4月の市議選を受けた苫小牧市議会の勢力図を整理してご紹介。

選挙前の勢力図を整理すると下記の通り

緑風(りょくふう) 7人 ・・・自民系(市政与党)
せいしん 6人 ・・・民主系(中間会派)
民主党市民連合 5人 ・・・民主系(市政野党)
公明党議員団 5人 ・・・公明党(市政与党)
日本共産党苫小牧市議団 4人 ・・・共産党(市政野党)
民(みん)の声 2人 ・・・民主系(市政野党)
あおぞら 1人 ・・・保守系(市政与党)

※定数30、青が市政与党系、赤が市政野党系

この30名のうち23名の現職が出馬。全員が返り咲いた。
また、6名の新人と元職(桜井元市長)が当選。そのうち2名が民主党公認、1名がせいしんの現職の後継ということで、そのまま当該会派に所属。桜井元市長は無所属となった。
残りの新人3名のうち、板谷道議の子息である板谷氏と、地元建設会社秋村組の役員を務める宇多氏はすんなりと保守系会派である緑風に所属。
父親が社会党市議で帰属が注目された竹田氏は、後援会の強い意向が働いたと言われており、最終的にこちらも緑風所属となった。
また、現職の中でも変動があり、民の声は松井氏がせいしんに、田村氏が民主に合流。さらにせいしんが「改革フォーラム」、民主党市民連合が「民主・市民の風」に会派名を変更した。

これらの変動を経て、最終的には

緑風(りょくふう) 8人 ・・・自民系(市政与党)

民主・市民の風 6人 ・・・民主系(市政野党)

公明党議員団 5人 ・・・公明党(市政与党)

改革フォーラム 5人 ・・・民主系(中間会派)

日本共産党苫小牧市議団 4人 ・・・共産党(市政野党)

無所属 2人 ・・・2人とも保守系(市政与党)

※定数30、青が市政与党系、赤が市政野党系

となり、与党系が15名、中間会派を含めた野党系が15名と拮抗状態となった。

ちなみに、その後の議長選では野党系と中間会派が結束して民主の田村氏を推し議長を野党系で確保。与党は緑風と公明が分裂選挙となり議長を逃している。また、副議長には先の記事で子息の事件が騒がれた緑風の矢嶋氏が就任している。

議席数が拮抗し議長が野党系が抑えたことで、皮肉にも岩倉市長の与党が過半数を制している状態が初めて実現した。しかし、実態は無所属の議員の動向にも左右されかねない非常に厳しい状態であるため、今後も議会の行方には注目せざるを得ない。

参考リンク
苫小牧市議会>会派の構成
苫小牧市議選挙結果
苫小牧市議選 守屋氏トップ当選:苫小牧民報社